社内SEはリストラに最も近い職種なのか
社内SEという性質を考えると、もし会社が傾いたときに最もリストラに近い職種なのではないか、と危機感があるかもしれません。
それは2008年のリーマン・ショック後のIT業界を見れば明らかです。
金融も、通信も、メーカーも投資を控えたためにSEにとって新たな仕事が無くなった時代がありました。契約社員や常駐型のSEも契約継続がストップしたり、フリーランスのSEも仕事が無くなったと言う人が続出しました。
私の友人のSEはF系の会社で働いていましたが大規模なリストラを敢行、早期退職者の募集を行っていました。友人はそのタイミングでF社を退職、退職金は多めに貰ったもののSEとしての仕事が無く知人のツテで事務員をすることになりました。
そんな話は自分の周りでも幾つかありましたのでSIの業界は景気に左右されやすい業界だとわかったでしょう。
そして社内SEのリストラはまず最初に手を付けられる部分だということもあながち外れではないのかもしれません。
現状のSEの業界は
リーマン・ショックから7年、8年が経ちまして今はIT業界は今までにないほど盛り上がっています。
その理由としては求人数の増加が挙げられます。企業側に体力がついてきたので投資を増やしていると推測されています。
またリーマン・ショック時代に新卒採用を少なくしたために、中堅どころのSEが少ないので中途で採用したいという企業が増えたからです。
個人的な憶測ですが2020年のオリンピックに向けてはいまの状況が続くのでは、と思いますがそれ以降一段落ついたら企業の設備投資やシステム更改の案件は減少すると見ています。
その時またリストラの必要性が出てくるSIerや、システム子会社も出てくるかもしれません。
景気に左右されない価値になろう
SEは人一人に価値があると思います。会社がリストラを行っても、その人のキャリア、技術力、知識、ヒューマンスキル次第で会社から肩を叩かれる事は無くなります。将来的にSEの椅子が少なくなったときにその椅子取りゲームに負けない価値を自分が持っていればいいだけです。
会社の倒産は何時の時代もありえます。上場企業が普通に倒産する時代ですから1つの会社で一生勤め上げようという事がそもそも難しくなりました。
未来を見据えてそのタイミングに必要な人材になっておきましょう。